原状回復の費用と相場

2019/02/12 現状回復の基礎知識 現状回復の基礎知識 現状回復の基礎知識

これから新しい家に引っ越す際に、賃貸契約を解約しなければなりません。その際に発生する義務として、原状回復義務があります。今回は、原状回復費用の相場について解説したいと思います。

原状回復の費用は、誰が払う?

不動産賃貸契約における一般的な原状回復とは、家を借りた人が家を貸している人に対して、借りた当時の状態に戻す義務があることを意味します。丁寧に使っていて、ものが壊れてしまった場合は、原状回復の義務はありませんが、故意や過失によってものを壊してしまった場合は、原状回復義務があります。

トイレを利用していて、便器を割ってしまった、お風呂にひびを入れてしまった、台所にへこみを作ってしまった、そのような状態のとき、原状回復費用がどれぐらいになるのか確認してみましょう。

原状回復の具体的な費用

一般的な原状回復を行ってくれる企業の金額を参考例として出しますので、確認していただければと思います。

スケルトン解体 6000円~/㎡
クロスの張替え 1000円~/㎡
クッションフロアー張替え 2800円~/㎡
カーペット 3800円~/㎡
タイルカーペット張替え 3800円~/㎡
畳表替え 4500円~
天袋張替え 2500円~
障子張替え 3000円~
ハウスクリーニング 1R 25000円~

といったような値段相場になっています。
こちらの値段相場を基準にしていただければ、自分の依頼する業者が適正な価格で原状回復してくれているのかが分かりますので、参考にしてみてください。

自分で原状回復の相場を確認する

原状回復する際に、長い付き合いのある業者に任せっきりにしてしまう大家さんは多いです。相見積もりをすることがなく、業者に言われるがままに言い値で施工が始まる場合もあるので、相場を確認しておきましょう。

原状回復の費用の相場を確認しておけば、貸主に対して具体的な数字を提示することができますし、いつもの業者に依頼する場合でも、不当な値段で依頼されるということがなくなります。

原状回復の相場は、どこで確認する?

原状回復の費用の相場は、チラシを見れば分かるのですが、そのようなチラシは入ってこないという方もいるでしょう。その場合は、インターネットを活用すれば、原状回復を専門としている業者を探すことができます。

インターネットでお申し込みをする場合、確認しなければならないことがあります。この金額ならば、安いと思って申し込んだにもかかわらず、実際に申し込んでみると、遠方だと出張費が必要となり、見積もりが有料であったりする場合がありますので、施工費用の他に料金が発生するのかどうか、また、発生する料金はいくらか。ということをしっかり確認しなければなりません。

自分(賃借人)が原状回復を申し込む場合

例えば、家の原状回復業者を自分で手配したいと考えているのであれば、大家さんに相談しましょう。承諾が得られた段階で、業者に申し込みます。業者に申し込む際には、期日を確認しなければなりません。
安いと思って申し込んだとしても、期間限定であったりしますので、自分が申し込む日は有効期限か、施工を依頼してからすぐに来てくれるのかを確認しておきましょう。

最後に

賃借人が「通常の」使用をしている場合に生じる消耗や破損の原状回復費用の負担は、賃料に含まれているので、賃借人の責任ではないことになっています。
この、「通常の」という言葉の認識の違いによって、原状回復におけるトラブルが起こりやすいので、経年変化(時が経つに連れて生じる自然な傷み)以外の傷や凹み、設備の故障などの対処や修繕責任については、大家さん(賃貸人)と賃借人とが事前によく話し合っておくことがポイントです。その時、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参考にするとスムーズに話が進みやすいです。

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